昨日会った人

こんにちは。

昨日会った人の話をします。

Twitterに書いたことと重複するけども。


私、ド素人ながらたまにデザインとかやってるので、

ノリでクリエイター向けの逆オファーサイトに登録してたんですよね。

自分のプロフィールのとこに作品をアップしていってポートフォリオ代わりになるみたいな。


それで声がかかった(というか掛けさせた)企業があって、

東京でしか説明会がなかったので見送ってたんですけど

きっと関西の子が他にも出てきたんでしょうね、

大阪で説明会あるとのことでこれまたノリでかちこんできました。


なんかそこのビル、同じ系列で梅田周辺に2つあって、最初違う方に向かってたんですよ。

で、ギリギリで気づいて、ダッシュアンドダッシュで時間ちょうどに正しい会場についたら、私含め参加者3名と社員1名。


まあ、そんなもんか、と思いながらゼイゼイしながら、説明会は始まりました。

完全に私待ちでした。まじ申し訳ねぇ、っていうか私これハンデ負ったな。


で、説明きいて、結構いい感じだな〜受けたいな〜って思いました。

私、説明会とか面接の感じとかで、割と「え、違う」とか「感じよくない」とか思っちゃう事多くて、私の企業選びのセンスなのか社会人に向いてないのか知らないけど、

いいなって思うとこが貴重なので嬉しかった。


案内の持ち物に「(用意できれば)ポートフォリオ」って書いてあって、

私、美大生みたいなかっけぇポーフォリなんか持ってないし、間に合わないし、まあパソコンで見せたらいっか〜てきなノリで行ったんですけど、

もちろん他の2人はしっかり持ってきてました。

それで、見せてもらいました。



1人目の子は、イラスト専攻の子で、私はイラスト専攻って意外と聞いたことないからちょっとびっくりした。

その子のは、リングファイルにページをためてくタイプ。

あんまり詳しく言うと申し訳ないので、ざっくりね。


彼女はパグが好きでパグのキャラを中心に描いた作品があったり、

自分がみたもの考えたことを元にぼんやりつくったパターンがあったり、

授業でつくったパッケージとか、カレンダーとか、

どこかの施設と共同のプロジェクトとか、ポスターとかポストカードとかステッカーとか。

まず思ったのが、いろんなデザインできるな、と。

絵とかイラストが上手い子って、だいたい感性に任せてつくるイメージがあって、

だからポスターとかのグラフィックを見たときに、ちゃんとデザインできてる〜〜って感心した。誰目線やねん。


それから、ひとつひとつ作品と一緒に、デザインのプロセスとか、ボツ案とか、インスピレーションとかが載ってて、さらっと説明もしてくれて、

どんな作品をつくる子か、以上に、なにに興味がああってどんなことを考えてどういうやり方でデザインする子か、が分かったので、これはいいポーフォリだなと思いました。

基本的にイラストなので手描きがベースなんですけど、絵が上手いっていいな。

ラフももちろん上手いし。いいな。


人事の人も言ってたけど、人事は作品の完成度よりも人柄とかやり方とかを知りたいらしいし、彼女はあんまり熱のある話し方はしないけど情熱もってやってるんだなって伝わってよかったです。

ただ、本人曰くポーフォリだけで落とされることも多いらしく、若干滅入ってた。

やっぱ就活って相性なのかな、私は彼女を採用したい。



それからもう一人の子。

彼女は、ビジュアルなんちゃら専攻で、まあ言うたらグラフィックデザインみたいな感じです。


授業の課題なのか知らないけど、「ストーリーもタイトルも勝手に決めた本の装丁」とか「銀座グラフィックギャラリーで個展するときのポスター」とか「自分の生誕50周年記念展覧会のポスター」とか、テーマがまず面白かった。


彼女、めっちゃかっこいい作品つくるし、ポーフォリのレイアウトとかも綺麗なのに、「まぁ、これは、うん。笑」とかって自信なさそうにしてるんですよね。

口下手なのはあると思うけど、説明聞いたらやっぱりすごい思い入れあるし、いろんなこと考えてるし、もっと自信もって教えて〜〜!って感じでした。


そんなこと思ってたら、「自分をイメージしたジャケット」かなんかがあって、「私青い作品が多いのと、めっちゃネガティブで、根暗で、そんなイメージでつくりました」とか言ってて、いや自分のことめっちゃ分かってるやんとは思いましたけど、しかも作品としていいなとは思ったけど。笑


で、彼女は水彩も描くし(これが、ミュシャのスラブ叙事詩の星空の絵を思い出すような、綺麗な青い作品ばっかりで、大変好みだった)、写真も撮るし、それを融合させたデザインも上手で、とてもアーティストって感じでした。

デジタルとアナログを合わせるのって、すごく難しいんだよね。

でもさっきの「自分の生誕50周年記念展覧会のポスター」では特によくまとまってて素晴らしいなと思いました。


ポートフォリオって、建築設計のならなんとなく見たことあるし、グラフィックデザインのもネットに載ってるのなら少しだけ見たことあったけど

初めて美大生のポートフォリオを生で見て、説明も聞いて、これでしっかり個性出るんだな、と当たり前なことを実感しました。


あと、分かってたけど、作品数がちげぇ。

それが専門だから当然なんだけど、やっぱ数こなしてるからデザインの幅も広いね。

学校とか地域でやってるプロジェクトとか色々参加してるみたいだし、これが専門で学ぶ者か、という感じ。


ノリで登録してノリで説明会行ったけど、おれはなんてハンパ者なんだと思い知らされました。いやこんな片手間でやったレベルでデザイナーなれたら世の中ちょろすぎるな。


でも、2人目の根暗の子、「全然就活してへん。ESまだ書いたことない。みんなに心配されてる。」とか言ってたけど、別れ際に「就活がんばってな!」って背中叩かれた。きみもね。

おわり。

Inside Out

私の頭の中ひっくり返すよ

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